カタログだけ見てオフィス家具を購入するのはNG!
最近は通販文具カタログを見てオフィス家具を購入する方が増えています。しかし、「商品が届いてみるとイメージとは違った」といった声や、「使い始めてみて不便さに気付いた」という話をよく聞きます。
例えば、チェアは写真で見ると安い商品と高い商品の違いが分かりませんが、実際に座ってみると大きな違いに気づきます。本当は実際に座るのが理想的ですが、沖縄県では物流の問題でデモ用のオフィス家具を送ってもらうことができません。自分で体感できないならオフィス家具をよく知っているプロに聞くのが一番失敗がありません。
オフィス家具を選ぶ際の注意点をオフィス家具を販売しているプロの目線からご紹介していきます。ぜひオフィス家具選びに役立ててください。
失敗しないオフィス家具選びの秘訣
「できれば社員全員に座り心地のよいチェアに座ってもらいたい!」しかし、予算には限りがあります。そこで、部署によってチェアを変えましょう。チェアに座る時間が長い内勤部門は座面が深く、腰にフィットする少し高いチェアを選びます。外出が多い営業部門は安いチェアにします。
安いチェアは耐久性が低いため、結局早く買い換えることになります。長期的には割高になってしまいます。しっかりした作りのチェアを選びましょう。
チェアの座面には様々な色がありますが、濃い色を選択するようにしましょう。濃い色は汚れが目立たないので長く気持ちよく使うことができます。
以前のデスクの奥行は70cmでしたが、最近では奥行が60cmのデスクが増えてきました。これはパソコンが小型になり、60cmでも十分な作業スペースを確保できるようになったためです。「昔のデスクが70cmだから…」と70cmのデスクを購入される方も多いのですが、スペースを有効に使うことを考えると、60cmのデスクへの買い替えがおすすめです。
設計やデザイン部門の方は図面を広げながら作業をするので、デスクの横幅は一般社員よりも広くなります。少なくとも140cmは必要です。また、作業をする際は集中できる環境にするために、デスクの間にローパーテーションを設置します。周囲の人と目が合わない環境を作ることで業務に集中することができます。
営業部門は情報交換やホウレンソウなどのコミュニケーションが重要になります。コミュニケーションを活性化させるには、物理的距離が近いほうがよいです。個人デスクではなく、大きな共有デスクを全員で利用すると効果的です。共有デスクを利用すると、打ち合わせをしたい時には椅子を動かして、近い距離でコミュニケーションをとることができます。
オフィスを回っていると、未だに旧規格の書庫を利用している会社を見ます。以前はB版の資料が多かったため、旧規格の書庫はB版を収納することを前提に作られています。しかし、現在はA4の資料がほとんどです。旧規格の書庫にA4資料を入れると書庫内に無駄なスペースができてしまい、スペースを有効に利用できません。「今あるものと同じで…」と発注するのではなく、今一度書庫が旧規格でないかを確認しましょう。
書庫には様々な扉の種類があります。書庫を設置するスペースの広さによって扉を選びましょう。幅が狭い通路では、通路に扉が出ない引き違いの扉の書庫にしましょう。充分に広い通路がある場合は資料を探しやすい両開きの書庫を選びましょう。
- 引き違い書庫
- 両開き書庫